その土地限定のレトロ広告を見ると、その町の特徴が見えてきます。これらの広告は、地域の人限定で情報を伝えるものですから、地域によって少しずつ違っていて面白いのです。
そこにしかない、地元限定のレトロ広告
地方の道沿いでは、古い建物の壁に貼られたレトロ看板がありました。設置当時の情報がつまっています。
ムリなくやせる
10日で5キロは、さすがに無理がありそうですが…。地方のブロック塀では、怪しげなダイエットや美容の広告が貼られているのをよく見かけます。

映画館
こちらは、埼玉県川越市にあった映画館「シアターホームラン」の看板です。かつては1号館から3号館まであるシネマビルで、川越育ちの人なら一度は訪れたことがあるのだとか。

学童安全・学童に注意
住宅街のブロック塀に設置されることが多い、学童注意看板。さらに、下の部分には地域の店の広告として使われています。

一方こちらは別の地方で見つけた学童安全広告。これらの広告は、男子児童と女子児童というパターンは変わりませんが、髪型や服装が異なります。このように、デザインの違いを見つけるのもまた楽しいものです。

日用品・医薬品
「コンタクト」の広告にしてはインパクトの強い書体です。習字で書いたような昔風な書体と、「コンタクト」という現代医療器具とのミスマッチが面白いレトロ広告です。

コーヒー店
宮津市のケーブルカー駅で見つけたレトロ看板では、駒谷珈琲という会社の看板でありながら謎の「(新発売)センチュリー」が大きく強調されています。果たしてセンチュリーとは何なのか…
そこで調べてみると、「センチュリー」はコーヒーの関連器具の会社だそうです。昔の看板は会社名よりも技術や製品を大きく書くことがありますね。

地方限定新聞のレトロ広告
旅行に行くと、旅館やホテルでその土地限定の新聞をいただけます。その地域限定のニュースは、普段知らない情報の宝庫なので、毎回読むのを楽しみにしています。
こちらは石見銀山で見つけた新聞のホーロー看板。「山陰中央新報」は、地元の新聞ですが、朝日新聞など大きな新聞も扱っていたんですね。

名産・お土産看板
観光地に行くと、名産やお土産の看板をよく見かけます。こちらは、秩父鉄道秩父駅のベンチ広告。お酒と焼酎の広告です。切り絵風のイラストが昭和風です。

まとめ
地元の店情報や学校関係、娯楽や情報まで、地域のニーズに合わせた広告は、その土地でしか見ることができません。例えば、「学童注意」の看板も、同じようでいて、地域によってデザインも少しずつ違っています。
そうした地方限定の違いを見つけるのもまた、旅の楽しみだったりします。