江ノ島・鎌倉は日帰り可能な観光地ですが、そんな鎌倉であえて一泊することをおすすめします。人の少ない時間の江ノ島・鎌倉もまた楽しいものですよ。
※2011年の情報ですので、観光の際は最新情報をご確認ください。
日帰り観光地・鎌倉にあえて泊まってみた
私は旅の最終日は必ず、アクセスの良い駅前のホテルを探します。荷物を預けられればそのまま観光に行き、すぐ帰りの電車に乗れるからです。
今回は一泊だけでしたが、それでも利便性を考え駅前のホテルをさがました。実は鎌倉駅前って宿泊施設が少ないのです。(今はもう少し増えたらしいのですが)
そこで、駅に近いホテル「Hotel 鎌倉 mori」に宿泊。夕食は直営の中華料理店でいただきました。
鎌倉は案外、店が閉まるのが早いし、小町通りはやんちゃな若者が多くて少し怖いので、ホテル内でご飯が食べられるのがありがたかったです。荷物も預かってくれるので、身軽に散策ができます。
鎌倉駅周辺観光
鶴岡八幡宮や小町通り周辺は多くの観光客で賑わっています。しかし、そうした通りを一歩外れると閑静な小道になり、表通りの喧騒をわすれさせてくれます。また、こうした小道には美術館や記念館が多く、美術散策にもおすすめです。
ホテルに荷物を預けたら、旅のメイン。美術館散策へ。江ノ島・鎌倉の日帰り旅でも、みんな一度は訪れますが、じっくり見ていたらあっという間に時間が経ってしまいました。
鎌倉市鏑木清方記念美術館
日本画の巨匠・鏑木清方の記念美術館は、小町通りの路地を入ったところにあります。路地からさらに奥へ進むと入り口があり、敷地の周りには美しい草花が植えられています。
別世界に来たかのような静寂と、落ち着いた雰囲気の中で鏑木清方の絵画が楽しめます。椅子もあるので、散策に疲れたら休憩をとるのにもいいですね。
鎌倉市川喜多映画記念館
川喜多映画記念館は、戦前、戦後の映画に関する資料館です。
映画プロデューサー川喜多長政と、妻で映画審査員の川喜多かしこの邸宅に作られました。映画に関する資料のほか、映画上映などのイベントも行っています。
私が訪れたときは、手塚治虫の実験的短編アニメ「ジャンピング」が上映されていました。
旧神奈川県立近代美術館
鶴岡八幡宮の境内にある旧神奈川県立近代美術館。現在は鎌倉文華館・鶴岡ミュージアムとして運営されています。建築家・坂倉準三によるデザインがすばらしくて、建物をみるだけでも楽しめます。蓮池の中に浮いているような雰囲気の建物です。
イワタ珈琲店
美術散策に疲れたら、小町通り入ってすぐのイワタ珈琲へ。レトロな外観と、ホットケーキが名物の鎌倉の老舗喫茶店でです。
イワタ珈琲には以前にも行ったことがあるのですが、その時は名物ホットケーキを食べそこねてしまったので、今度こそと意気込んで店内に入ると、平日にもかかわらず、40分待ちでした…。
それでも、この機会を逃したら、次にいつ来れるかわからない。すごくお腹が空いていたので、ハムサンドを食べつつ、お目当てのホットケーキを待つことに。
ドーン!この迫力。外はカリカリ、中はふわふわ。おいしいホットケーキでした。待ったかいがあったというものです。
日帰りではもったいない江ノ島・鎌倉旅
他にも鎌倉駅周辺には、和菓子店の宗家吉兆庵が運営する吉兆庵美術館があり、陶磁器や北大路魯山人のコレクションを展示しています。
こうした美術館めぐりをするだけで、あっという間に一日が終わってしまいました。
江ノ島・鎌倉は日帰りじゃなく、泊まらないと楽しめないな、と実感した旅でした。