ムロツヨシ主演のドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』の舞台「霞ヶ関」。しかし東京の中枢、政治を司る街ではなく、埼玉の西、川越市の観光エリアからも一駅離れた郊外の街です。
そんな霞ヶ関には昭和レトロが残る角栄商店街があります。
レトロ好き、商店街マニアにはたまらない雰囲気の商店街。現在、閉店する店が多く、存続が危ぶまれていますが、まちづくりプロジェクトによって新しい店や地域の交流場所として少しずつ再利用されています。
霞ヶ関駅周辺
霞ヶ関北口を降りると駅前ビル「チューリピアロード」とアーケードが。なんというか、昭和の匂いが漂う、マニアにはたまらないスポットです。
角栄商店街の魅力
霞が関駅北口のアーケードを抜けて右手にしばらく進むと、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような味わい深い商店街が現れます。
霞ヶ関マンション
角栄商店街手前にある「霞ヶ関マンション」昭和40年代風の雰囲気がすてき。マンションのフォントも昭和の定番であるレトロな赤いタイポです。
また、こうした個性的でかわいいデザインの昭和ビルのことを、『ヤバいビル』と言うそうです。
角栄商店街のレトロ店舗
入り口付近にあるタバコ屋さん。食料品店でもあるようです。たばこの看板の色がブルーでかっこいい。昭和40年代くらいでしょうか。
たばこのホーロー看板。「東京新聞」(埼玉だけど)の広告付きです。こうした「たばこ」のホーロー看板も、今では珍しくなりました。
タバコ屋さんの電飾と懐かしアイドルの写真。こういう時がとまった一角を見つけるのが楽しい。
角栄商店街のアーケード。霞ヶ関周辺は高度経済成長時代に宅地化が進み、住民のための商店街つくられたのだとか。確かに、小江戸川越とは雰囲気が全く異なります。
そして、商店街を一歩はいると落ち着いた住宅街が広がります。往時は個人商店が軒を連ねて、にぎやかな通りだったことが想像されます。
外灯マニアにはたまらない、レトロデザインな外灯と伊藤ハムの看板。
カドヤ青果店。昔ながらのアットホームな青果店です。お客さんとお店の人がのんびりとおしゃべりをしているのも商店街ならでは。そして、「カドヤ」のタイポが骨太でレトロでかっこいいです。
ホームベーカリー・シャロン。こちらも地域に根ざしたパン屋さん。さらに、お店のタイポがレトロでかっこいい。残念ながら時間の都合で寄れず…。次はぜひ買い物します。
古くて新しい商店街
雑貨と音楽 amist
ところで、レトロな商店街にも新しい店も参入しています。「雑貨と音楽 amist」さんは、すてきな器と音楽、コーヒーの味わえるお店です。それに、散策の途中で一休みするのにも最適なんです。
角栄商店街は現在、空き店舗も多いのですが、昔ながらのお店と新しく入ってきたおしゃれなお店があったり、地域コミュニティスポットやイベントなど、さまざまな企画で存続にむけて頑張っています。
つまづく本屋 ホォル
「雑貨と音楽 amist」さんの2階には、秘密基地のような書店「つまづく本屋 ホォル」があります。小さな出版社から出される本や古本など一般の書店では出会えない本がたくさん。
店主のセレクトがとにかく楽しい。さまざまな企画もあり、毎回新しい発見があります。
つまづく本屋 ホォルへ行くには、カフェamist店内の階段から。
小説に登場する角栄商店街
川越を舞台にしたほしをさなえさんの小説『菓子屋横丁月光荘 金色姫』にも角栄商店街が登場します。amistやホォルをモデルにしたお店も出てきます、
小さいけれど、懐かしくてあたたかくてレトロでオシャレな角栄商店街。よかったらぜひ訪れてみて下さい。
角栄商店街へのアクセス
東武東上線霞ヶ関駅下車徒歩10分。