VISTAQUEST(ビスタクエスト)は、昭和の写真を撮ることができるトイカメラです。ビビッドな色合いでシャッターを押すだけでレトロな写真が楽しめます。
インスタの加工アプリで満足できない方におすすめです。

そもそもトイカメラとは
トイカメラは、文字通り「おもちゃ」のような、通常カメラより画質の低いカメラのこと。トイカメラで撮影すると、昭和の古いアルバムの写真のような独特の色合いになります。
値段は数千円から高いものでも2万程度。一眼レフより手に入れやすいですし、操作も単純です。
デジタルトイカメラ
トイカメラなら、最初は値段も手頃で撮りやすい、デジタルがおすすめです。音声はありませんが、機種によっては動画撮影もできます。
現在販売されているトイデジ・トイカメラ DSC Pieni。超小型で手のひらサイズなのに動画も撮れる優れもの。値段も4,000円ほど。

VISTA QUESTの魅力
中でも、VISTA QUESTは、昭和のビビッドな色合いが魅力です。昭和20~30年代のカラーフィルム創世記のように、赤や黄色が強いレトロな感じがたまらないのです。
Lomoなどのトイカメラと違い、現像費もかからないし、大きさも手のひらサイズなのでポケットに入れて気軽に撮影できるのも便利。
VISTA QUESTとスマホで撮り比べ
VISTA QUESTと普通のデジカメで同じ場所(上野松竹デパート)を撮影してみました。角度は違いますが、同じ建物を撮影してこれだけの差がでました。
VISTA QUEST は昭和っぽく、デジカメは解像度の高い現代風です。


VISTA QUESTで昭和の風景を撮る
トイカメラは画素数が荒く、色が偏っているのが逆に面白いカメラです。さらに、古いフィルム写真のような味わいがありますので、令和の時代もVISTA QUESTだと昭和っぽさが強調されます。
15年前に御茶ノ水駅と聖橋を撮影したもの。遠くに秋葉原の電気街が見えるものの、聖橋のデザインとあいまってどこか昭和の雰囲気を感じます(遠景のぼけ感が特に)。

VISTA QUESTの昭和風動画
VISTA QUESTは音声はありませんが、動画も撮れます。特に、独特の色彩とぎくしゃくした動きが、昭和初期の映像のよう。
しかし、実際に撮影したのは現代の長崎です。路面電車は昔からある交通手段なので、レトロ感を出すにはいいアイテムですね。
VISTA QUESTのデメリット
撮影するだけでレトロな写真がとれ、動画も撮影できるすぐれもののVISTAQUESTですが、デメリットもあります。
製造中止による値段の高騰
残念ながらVISTA QUESTは現在製造中止らしく、なかなか手にはいりません。価格も通常価格の数倍の値がついています。
以前は、このミニサイズよりデジカメタイプの方が値段が高かったのですが、今ではデジカメデザインの方が安くなっています。それだけ在庫が少ないのでしょう。
AmazonなどではいろいろなデザインのVISTA QUESTが紹介されているので、ストックがあるうちに手に入れたほうがいいかも…。

電池の消費量
VISTA QUESTは単4電池一本で動きますが、ものすごく電池を消費します。電池を入れっぱなしにしておくと、おそらく1日もちません。出かける時はこまめに電池を抜くか、予備の電池を数本用意しておいたほうがいいです。
レンズとフレームの位置が違う
さらに問題なのは、撮影レンズとのぞき窓の位置がずれていますので、フレームに合わせてシャッターを切ると、微妙に位置がずれた写真になります。
位置がずれてしまった写真。本当はもう少し上の建物を写したかったのですが…。

しかし、そんな不便なトイデジをあえてつかうのもまた、楽しいのです。