大宮というと、大宮氷川神社やさいたま有数の繁華街などが有名ですが、実はレトロな街でもあります。
また、大宮駅周辺は再開発が進み、大型商業施設もできました。しかし、先日街歩きをしてみたら、大宮特有の怪しさもまだまだ健在でした。
大宮の再開発スポット
現在、大宮駅前は再開発が進んでおり、東口には「大宮門街」という複合ビルが開業しました。それにしても、今まで大宮にこうしたおしゃれビルはあまりなかったので(失礼!)ここだけをみると、まるで都心に来たような気がします。
昭和レトロ店舗が残る街・大宮
まずは大宮氷川神社周辺を散策。昔ながらの昭和な店舗がいくつも残っていて、新しい店舗と融合しながら街の風景に溶け込んでいました。
山口ベニー自転車
店の名前は堀自転車店、なのに看板には「山口ベニー」を推している…。気になったので調べてみたところ、「山口ベニー」は昔の自転車の名前だそうです。木枠のガラス戸と二階の面格子がレトロですてき。
福寿堂
商店街を少し外れた道にあるレトロなおもむきの和菓子屋さん。2階の装飾は看板建築風。そして、「山口ベニー自転車」と同じく窓の面格子デザインがすてきでした。
レトロな洋館
大宮精油合名会社
大宮精油合名会社は明治37年創業で、旧帝国ホテルのような黄色いレンガが美しい建物です。タイル張りの建物は昭和初期に建てられました。
→埼玉のレトロ建築を紹介した埼玉モダンたてものにも取り上げられています
一の宮通りの洋館
氷川神社の参道から一の宮通り沿いにある木造の洋館。由来はわからないのですが、ガラス戸や面格子などもレトロでおしゃれ。なぜ大宮の街中にあるのかは謎。
ディープな大宮
さらに繁華街をはすれて路地裏入ると、大宮にはレトロでディープな面白い建物が残っていました。
とにかくインパクトがすごくて圧倒されます。
石原スポーツ
ビル一面を覆う「熱闘甲子園」のロゴとボールの看板。いまどき、こんなにインパクトのある看板は、東京神田の「顔のYシャツ」か、大阪の「グリコ」の看板くらいしか思いつきませんが、大宮にも存在したんですね。
カフェ伯爵邸
カフェ伯爵邸は一見、普通の純喫茶のようですが、実はメニューが多国籍。ナポリタンから沖縄、さらにはタイ、スリランカなど、アジア料理が名物です。
さらに店内のインテリアもディープで、一度入ってみたいけれど、怖いような気も…。
大宮はレトロでヤバいビルの宝庫
『ヤバいビル』は昭和30~50年代に建設された、個性的なデザインのビルを指す言葉です。現代のビルはシンプルなデザインの物が多いのに対し、「ヤバいビル」は、装飾や造形に凝ったデザイと言えるでしょう。
大宮レトロビル
駅前にあるこのビルは、ぱっと見普通なのですが、最上階の造形がまるでブロックを組んだかのように凸凹しています。現代ならもっとフラットにつくりそうですが、昔のビルはデザインに遊び心がありますね。屋上部分は探偵が住んでいそう。
氷川神社の参道近くにあるレトロビル。タイルの装飾が区切られていて、ユニークなデザインです。窓のサッシはスチール製に見えるので昭和30~40年代くらいでしょうか。そして、注目ポイントが4階部分。ここが凹んでいて、外廊下になっています。
その他にも、脇にはみ出したスペースが面白い。つくりです。(小窓つき)
旧大宮図書館Bibli(ビブリ)
氷川神社参道にある旧大宮図書館の建物。2022年に商業スペースBibli(ビブリ)として、ショップやカフェなどが入っています。
ブロックを適当に積み重ねたようなデザインが面白い。しかし、デザインを重視しすぎて最上階が下の階の窓を塞いでしまっています。