秩父はレトロ建築の宝庫です。一般的に、秩父といえば都心から90分ほどの近さと、三峯神社などのパワースポットや温泉、グルメが有名ですが、実はレトロな近代建築や街並みも魅力なのです。
なかでも西武秩父駅から秩父神社にかけては、昔ながらの建物が立ち並び、古民家をリノベーションしたカフェも多く、レトロ好きにはたまらない場所です。
そんな秩父の魅力を写真とともにご紹介します。
番場通りのレトロ建物
西武鉄道のレッドアローで西武秩父駅から秩父神社方面向かう番場通りへ。この通りはレトロ好き、近代建築好きにはたまらない道です。大正、昭和に建てられた秩父のレトロな建築が多く残っています。
小池煙草店
角地に建つこの建物は、ゆるやかなカーブを描いているのが特徴。窓枠のデザインもモダンで美しいです。秩父の観光ポスターなどにも使われています。

パリー食堂
現在は食堂ですが、昔はおしゃれなカフェーだったらしい。

パリー食堂は、入るのにちょっと勇気のいる食堂ですが、利用者のコメントを見ると、懐かしい昭和の料理だったそうです。テレビ東京のドラマ「絶メシロード」でも取り上げられていました。

片山医院
番場通りには木造の医院がふたつも残っています。木造2階建てでかなりの大きい建物なので、たぶん、当時のお医者さんはお金持ちだったんでしょうね…


レトロ建築撮影の穴場スポット
番場通り周辺は、大正から昭和初期までのモダンな建築がたくさん。落ち着いて写真を撮りたいのですが、この通りはけっこう車が通って危ない。さらに観光客も大勢いるので、撮影には行列客をよけてなければなりません。
そんな時見つけたのがここ、旧大月旅館別館の2階にある、「お休み処空(くう)&閑(かん)」です。(1階はバー)
旧大月旅館別館(空&閑)
こちらの2階から、小池煙草店や向かいのパリー食堂、豚肉の味噌漬けで有名な安田屋さんがよく見えます。安田屋の側面。モルタルの壁に、装飾がつけられています。



2階の窓からは、レトロ建築が見えるため、穴場的な撮影スポットでした。ほかにも、窓越しの風景もなかなかすてきでした。ランチはシンプルな素材を使っていて美味しかったです。

埼玉たてものトラベル
「埼玉たてものトラベル」では、埼玉県内のモダンな建物を紹介しています。たてもの散策のおともにぴったりの本です。
秩父神社周辺
旧秩父国際劇場
そして、秩父神社周辺の幹線道路沿いにも、個性的なレトロ建築が多く残っています。
なかでもユニークなのが旧映画館(秩父国際劇場)の建物。現在はリノベーションしたカフェ・トラゲットとして利用されています。映画館のホール部分が吹き抜けのカフェスペースになっていますが、外観はそのまま残されています。

杉田時計店。現在は使われていないようでした。看板建築風の装飾と、モダンなデザインの窓ガラス、丸形の照明がレトロ。


まとめ
今回は番場通り、秩父神社周辺の紹介だけで終わってしまいましたが、秩父にはまだまだレトロなスポットがたくさんあって、何度訪れても飽きません。
温泉やパワースポット以外にも、秩父には魅力がたくさん。