昭和レトロな風景の残る、上野周辺を散策してみました。
レトロな上野駅構内
駅構内では、昭和レトロが感じられる場所が多く、タイムスリップしたような気分が味わえます。この駅舎は1932年竣工。
ちなみに、中国の大連駅舎は上野駅を参考に作られたので形状がよく似ています。
中央改札壁画の歴史は70年以上
洋画家・猪熊弥一郎氏が1951年に描いた中央改札口の壁画。この壁画は戦後の混乱から、集団就職など、駅の歴史を見守ってきました。
実は、壁画にはスキー板を持った人も描かれています。おそらく当時のスキー客は、東北や上越への旅に上野駅を利用していたからだとか。
レトロフューチャーな駅のホーム
中央改札口から入ると、構内には特急ホームの上に在来線のホームがあり、上と下でそれぞれ電車が見られます。よくみると不思議な空間ですよね。
昔のSF(レトロフューチャー)の挿絵に出てくる高層階の断面図のような、あるいは遠藤彰子さんの絵のように複数の視点からなる建物の中にいるような…。
なんだか、自分が不思議な空間に迷い込んだような気分になれるのです。
洋館のような吹き抜け天井
今はレストラン街になっている中央改札脇の室内装飾。ここの吹き抜け天井は、レトロな装飾が施されています。豪華。回廊部分では、アートの展示が行われていました。
上野公園の昭和レトロ
動物園や博物館・美術館を併設する上野公園。最近では整備がすすみ、きれいになりましたが、以前は木々がうっそうとしていて、ホームレスも多く怪しくディープな雰囲気でした。
おしゃれなカフェが作られたりする一方で、昔ながらの昭和な風景も残っています。
昔ながらの売店
東照宮の脇にある東照宮第一売店。古い看板やパラソル、手書きの値段表がレトロな雰囲気を醸し出しています。売っているのは今のおもちゃやお菓子ですが、それでもお店全体で昭和の雰囲気があり、落ち着きます。
また、かつては公園内に遊園地もありました。惜しくも閉園になってしまった上野こども遊園地ではカラフルな色彩のがあり、子どもたちのを楽しませてくれていました。この遊園地の雰囲気が昭和っぽくて好きでした。
昭和レトロの名建築
公園内では、美術館や博物館、コンサートホールなどが併設され、アートやコンサートを楽しむことができます。
そして、その建築たちの多くが昭和30年代に建てられました。
こうした建築のデザインは、今では見ることが独創的で大胆な装飾が特徴。チケットを買わなくても楽しめる建築アートです。
関連書籍
戦後から昭和30年代にかけての建築を集めた本。特徴的な装飾デザインは、東京都美術館や東京文化会館に通じるものがあります。
まとめ
パンダとアートと昭和レトロな上野。ほかにも東照宮や上野大仏などパワースポットもあり、上野公園の中だけでも一日中いても飽きません。
また、公園内にはパンダにちなんだポストやベンチ、お土産なども多く、散策するだけでも楽しい場所です。