透かしブロックの穴から、はみだせ緑。
透かしブロックのすき間からグングンと植物が生い茂る様子は夏の風情が感じられます。
また、ほかの季節でも、植物と透かしブロックのコラボは、アートのように個性的な風景を見せてくれます。
緑で塞がれてしまった透かしブロック
もとは、「みやまタイプ」の透かしブロックなのですが、緑に完全に覆われています。ツタやクローバー、花といった、種類豊富な植物が生い茂るようすは、さながら透かしブロックを土台とした森のようでもあります。

穴型透かしブロックからワサワサとはみ出したつる植物の緑。もはや透かし部分が覆われて透かしの意味がなくなっていて、トマソンのようでもあります。

小さい秋タイプ
紅葉した蔦の葉がのぞく透かしブロック。小さい秋がこんなところにも。

透かしブロック秘密基地タイプ
透かしブロックの一部にクローバーが生えています。周りには子供が入れたのか、小石が詰まっていてなんだか小さな秘密基地のよう。メルヘン。

廃墟タイプ
年季の入ったみやまブロックに、雑草が生い茂っています。どこか廃墟感が漂よう風景ですが、実際、すでに敷地内の建物は取り壊され、ブロックだけが雑草とともに残っています。
そのうちこれらも撤去されることでしょう…。

常緑タイプ
生け垣などにつかわれる常緑樹の植栽。樹木なので丈夫なためか、時に思いもかけない形でブロックを制圧し、さながらアートのようです。
こちらは透かしブロックからはみ出した植栽。おうちの人も面白くなったのか、ブロック型に刈り込んでいます。

こちらは上昇志向の植栽。上へ上へと伸びています。庭では刈り込まれる運命も外では自由に伸び放題。X型の透かしブロックと相まってロックな印象。

村田あやこさんの『たのしい路上園芸観察』では、こうしたへんてこでデタラメな路上のはみだした緑を紹介しています。散歩が楽しくなる一冊。