京都は古い町家が残っているため、街なかでも時々ホーロー看板を見かけることがあります。街中には住所表記に広告(だいたい仁丹)がついたタイプ、そして、京都の郊外には、民家の壁に懐かしのホーロー看板が…。
※内容は2017年の情報です。現在もホーロー看板があるかは不明です。
ホーロー看板のある風景が広がる、京都市伊根町
舟屋という家の1階に船をしまう建てものが有名な京都・伊根町。伊根は古い民家が多く残っている地域です。そんな伊根町の民家の壁には、今も現役で飾られているホーロー看板がありました。
遊覧船から眺める伊根湾の海と舟屋。海から眺めると舟屋の様子がよくわかります。
海辺のイネカフェ
伊根町のおしゃれなカフェでは海を眺めながら地元の海の幸や珈琲、スイーツが味わえます。
ホーロー看板・太陽桜学生服
伊根町では、きれいな状態で今も飾られているのホーロー看板が多いのが特徴。おそらく、学生が多かった昭和時代、学生服の広告看板は需要が多かったのでしょうね。
Googleストリートビューでもホーロー看板が映ってた!
ホーロー看板・仏だんの十松屋
兵庫県豊岡市にある仏だん屋の広告。伊根からはだいぶ離れていますが、近くに取り扱うお店があったのかもしれません。
伊根のホーロー看板では「金鳥」「菅公学生服」など全国共通の広告のほかに、地方の店の広告看板がよくみられます。
ホーロー看板・菅公学生服(シャツ)
非常に状態の良いホーロー看板。ホーロー看板界ではメジャーな「菅公学生服」です。これは表記が「シャツ」となっています。
こちらのホーロー看板は、隣の建物が壊れていたため、きれいな状態のまま残されていました。
京都市内、古い町家に残るホーロー看板
京都は古い町家が多く残っているため、市内では町名の変更も少ないのでしょう。街中では、いまだにこうした住所表記のホーロー看板が残っています。
こちらは、下鴨神社の近くで見つけたのですが、「下京区」が旧漢字です。しかも、表記が右から書かれています。おそらく、まだ右から読む表記だった昭和の20~30年代くらいと思われます。状態のよいまま残っています。
京都のホーロー看板では、錆も少なく、状態が良いものが多い気がします。これは、古いものを大切に使う京都だからなのかもしれません。
まとめ
- 京都の郊外には、いまだ現役のホーロー看板がきれいな状態で残っている
- 京都の古い町家には、住所一体型のホーロー看板が残っている