『昭和30年代モダン観光旅行』は、昭和30年代の観光の様子を当時の絵葉書やパンフレットで紹介しています。この本によると昔の観光地のベンチには、かならず現地の名産や商品の広告があったそう。
駅のホームや昔ながらの観光地に、今も存在する懐かしいベンチ広告をあつめました。
ベンチ広告といえば「明治」と「森永」
『昭和30年代モダン観光旅行』によると、ベンチ広告は明治チョコレートと森永ミルクチョコレートが2大勢力で、観光地広告の覇権を争っていたそうです。
こちらは動物園に設置されていたベンチ広告。「ミルク」の字が小さく、斜めにかかれているのがかわいらしい。
チョコレートは明治
「チョコレートは明治」のベンチ広告。ホーロー看板ですね。富山電鉄の駅ホームに置かれていました。富山電鉄は、新海誠あたりのアニメにでてきそうな叙情的なノスタルジックな雰囲気のある電車です。
明治ビタ牛乳
こちらは、「明治ビタ牛乳」のベンチ広告。「ビタ」はビタミンの略称でしょうか…?
江戸東京たてもの園で古いボンネットバスとともに展示されていました。
ホーロー看板の全盛期は、バス停留所や町のベンチにつけられていたのかもしれませんね。
明治アイスクリーム
こちらは飲食店のレトロインテリアとして設置されたベンチ広告。旧式の丸型郵便ポストも設置されています。
今も残るベンチ広告
秩父錦・だんべえ
駅のホームでは、今でも地域の名産品の広告がベンチに飾られています。こちらは秩父鉄道・秩父駅のホームにあった地酒秩父錦の広告。70年代、こういうタッチのイラスト流行りましたね。ノルタルジックな雰囲気を感じます。
カメヤマローソク
カメヤマローソクのベンチは、福井県の永平寺門前のお土産屋さん。さすが門前町。ローソクなどお寺関係のベンチ広告が置かれていました。
伊藤園
こちらも富山電鉄の駅にあったベンチ。わかりづらいですが、ベンチには「ITOEN」の文字が。「お~いお茶」が発売された80年代くらいでしょうか?こちらもまたアニメやドラマになりそうな風景です。